直腸癌について

直腸癌の術式は高さで変わる←リンパ節郭清が関わる

・直腸の名称

Rs・・・L5の岬角～S２下縁

Ra（上部直腸）・・・S２下縁～腹膜反転部

Rb（下部直腸）・・・腹膜反転部～恥骨直腸筋付着部上縁

腹膜反転部はRaとRbの境界！！！

中ヒューストン弁の高さが腹膜反転部！！！

・直腸の栄養血管

Ra・・・上直腸動脈（←下腸間膜動脈）

Rb・・・上直腸動脈（←下腸間膜動脈）、中直腸動脈（←内腸骨動脈）、下直腸動脈（←内陰部動脈←内腸骨動脈）

直腸の血行転移

門脈経由、下大静脈経由

リンパ節は動脈に沿って存在

→リンパ節転移は

①上方転移（上・下腸間膜動脈）←結腸

②側方転移（内腸骨動脈）

③下方転移（肛門を経て、鼠径リンパ節）

Rs、Raは前方切除術（Rs→高位前方切除術　Ra→低位前方切除術）

Rbは腹会陰式直腸切断術

※腹膜を超えてリンパ節転移は起こらないから、Rs、Raでは開腹して腹側からリンパ節郭清をし、Rbでは肛門側から展開してリンパ節を郭清するだけで良い。

※腹会陰式直腸切断術では人工肛門造設となる